青春さまの青春鉄道、紙端国体劇場作品の二次SSブログです。
同人、腐、女性向けなどに理解のない方、義務教育を終了していない方は、ご遠慮ください。
実在の個人、団体、鉄道等とは一切関係ございません。
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たらちね
彼の生地は厳冬を極め、広い室に火鉢のみあった。
夜はひとり、湯たんぽを抱いて眠った。
肥えた女中が夜明けから火入れをし、火鉢の覆いかごに四つ身の着物を掛けてくれた。
大欠伸で起きると、彼女は笑いじわを作って、湯を絞った手拭いで顔を拭いてくれた。温まった着物を着せかけられても、まだぼやりとしていると、彼女は胸に抱いてくれた。それがために、わざと寝ぼけてみせたこともあった。
幼いといえども教育が待っている。室を出れば、身を引き締めて世間に恥じぬ一日を過ごす。この時だけ、幼いことを喜ぶことができた。
やわらかな、あたたかな。ごくはじめのBTの記憶である。
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プロフィール
HN:
削谷 朔(さくたに さく)
性別:
非公開
自己紹介:
山形新幹線×東海道新幹線が好きです。
でも基本的に雑食、無節操ですのでご注意ください。
鉄分のない駄文ですが、よろしければ覗いていってください。
でも基本的に雑食、無節操ですのでご注意ください。
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