診断メーカーお題　その２です。
秋田羽越、MG、山陽京浜、AI、FYです。
ブログのほかの話とは、いまのところリンクしていません。CPもあったりなかったり。
よろしければ、どうぞ。

診断メーカーお題　２

１　貴方は秋田羽越で『足して割って、ちょうど』をお題にして140文字SSを書いてください。

「羽越、おいしそう」
「また適当な」
「ほんとだよー」
「本気なら食べてしまうでしょう、あなた」
「ん。…だから嫌」
「恐い？」
「本気になったら、僕どうなるか判んないもーん」
「俺なら安全ですか」
「強いし優しいし、おいしそう。足して割って、ちょうど？」
「仕方ないな、今だけですよ。…俺の特急」


２　貴方はＭＧで『多分上手く笑えていない。』をお題にして140文字SSを書いてください。

背中が痛い。息が苦しい。自分が消えたがっているのがわかる。
だめ。まだだめだ。あの人が作ってくれたいのち、必要とされる路線なのだ。
「ぎーんざっ!」
「丸ノ内、ノックくらいしなさい」
多分上手く笑えていない。
「仕事終わったー！」
「苦し…腕を緩めて」
苦しいけれど大丈夫。きっと、まだ、ぼくは。


３　貴方は山陽京浜東北で『先着順』をお題にして140文字SSを書いてください。

「なあ、なんで俺と？」
冗談めかした問いに、手の中のひとは「先着順」と素っ気ない。山陽は「モテるくせに」と苦笑した。
「ええ」
「じゃ、俺の前にも」
「残念ながら、気が多くはないので」
忌々しげな答えに山陽はつい期待する。
「それって、俺が初恋ってこと？」
京浜は聞こえぬふりで寝返りをうった。


４　貴方はＡＩで『愛の逃避行』をお題にして140文字SSを書いてください。

毎晩飲みに連れ回された頃、思えば無知で甘ったれだった。
艱難続きでのっぺらぼうになった自分に、朝焼けのガード下で１号線が言った。
「ねえ６号線。ほんとに嫌なら、このまま愛の逃避行としゃれこもうか」
沁みる声と握る手の強さを忘れない。
お陰でいまだに走っているとサングラスの奥で三田は笑う。


５　貴方はＦＹで『花束を抱えて』をお題にして140文字SSを書いてください。

テレビの洋画に憧れて、しろつめくさとタンポポを摘んだ。輪ゴムでとめただけの花束を有楽町は喜んでくれた。
それはまだ新線だったからだ。
今なら豪華なラッピングもできるけど、きっと引かれる、心配をかける。
だから副都心はビールとりんごジュースをもって先輩を訪ねる。心に枯れない花束を抱えて。